格闘技の種類 カンフー

カンフー

中国では徒手空拳のみならず火器を除いた武器術全般を「武術」と表記し、その門派の数は数百にも及びます。中でも広東省など両広地方においては「カンフー」と呼ばれており、日本でも有名な格闘技となっています。 中国武術は紀元前206年から220年に黄河沿いに住んでいた人々が自衛のために始めたとされています。民族によって数多くの種類があるため、それぞれの門派に伝説上の有名人や英雄の逸話が伝わっています。 最も有名なのは「少林拳」の達磨大師です。河南省嵩山にある禅宗の寺院「少林寺」には、インドから来た達磨大師が始祖であるという伝説が残っています。達磨大師は禅宗の教えを伝えるときに僧侶達の体力の無さを指摘し、体力を鍛える秘宝と易筋行と洗髄行を授けました。その中で易筋行を元にして「十八羅漢手」という格闘技が誕生し、それが後の「少林拳」になったと言われています。 しかしそれらの伝説は後世の創作であるという説もあります。